サーバーの移転作業記録3 サイトの移動を試みる2

サーバーの移転作業記録2の続きです。

データの移動作業を開始します。まずは、FTPソフトを用意します。これは自分のPCとサーバー間のデータのやりとりをするソフトで、EC-CUBEで商品画像をサーバーにアップロードするのに使用しているので、使い慣れています。今回は、サーバーの全データをPCにダウンロードして、その後PCから新サーバーにアップロードします。

旧サーバーに接続して、全データをダウンロードします。全部で3GBぐらいなのですぐに終わると思ったのですが、途中でいきなり転送速度が遅くなり、ほとんど動かなくなってしまいました。

FTPソフトの表示画面から、問題の箇所とファイル名を特定して、調べます。そうすると、EC-CUBEの特定のフォルダ内にキャッシュファイルが大量に有り、それが原因みたいです。調べた限り、必要な物ではないみたいなので、そのフォルダを旧サーバーの別の場所に移動して、それ以外のファイルを再度ダウンロードします。

今度はうまくいきました。後で調べると、フォルダ内にキャッシュファイルが数十万個もありました。これはソフトのバグなのでしょうか?続いて、ダウンロードしたデータを新サーバーにアップロードします。

アップロードですが、場所を間違えないようにします。旧サーバーでは、ユーザーが使用するフォルダのトップはhttpdocsというフォルダ名でしたが、新サーバーではtyuukoya.comフォルダ(設定したドメイン名のフォルダ名)の中の、public_htmlフォルダ名になります。こちらに全データをアップロードします。

アップロードは無事に完了しました。データ自体は、これで移行完了です。私のサイトでは、EC-CUBEとWordPressを導入していますが、二つともデータベースを使用しています。その為、データベースも移動する必要があります。

旧サーバーの管理画面にアクセスしまして、データベースのMYSQLの項目を開きます。そこでデータベースのエクスポート機能を使って、データをダウンロードします。続いて新サーバーのデータベースのMYSQLの項目に行き、新しいデータベースを2個作成します。

次に、ダウンロードしたデータをインポートします。これも、データベースのインポート機能を使ってすぐにできます。理論上は、これでサイトの移行は完了になります。次は、サイトの確認になります。

続きます。

サーバーの移転作業記録2 サイトの移動を試みる1

サーバーの移転作業記録1の続きです。

新しい会社とレンタルサーバーの契約(10日間のお試し版)をしまして、サーバーの確保できました。ここからサイトの移転作業開始を始めます。

まずは、サイトをそのまま新しいサーバーに移動(コピー)することを試みました。前の記事で書きましたが、少し前に同じ会社内のサーバーの移転を経験しています。実際のデータの移動は会社の人にやって貰いましたが、移動後は問題なくサイトの表示・運営ができていますので、移転自体は可能なはずです。

そこでまずは、前の会社のサポートに、前回のデータ移動はどのようにしたのか教えて欲しい、とメールしました。やり方さえわかれば、自分でも何とかなるでしょう。

ところが、時間がたっても返事が来ません。そういえば、少し前に別件でサポートに連絡した時も、一切返事がありませんでした。どうやらサービスの廃止に伴い、顧客のサポートも完全にやる気をなくしてしまったみたいです。この時点で、前の会社は全く役に立たないと判断しました。

しかしそうなると、全てを自分ひとりでやらなければなりません。私は一応長期間サイトを運営してきましたが、プログラムにはそれ程詳しくなく、問題が発生しても解決方法がわかりません。当然色々と調べるのですが、それでも答えが見つからないことが度々あります。

さらに、私が使用しているショップ運営ソフトにも問題があります。EC-CUBEという、広く使用されているソフトなのですが、無料で使用できます。無料なのはとてもありがたく、私も長年使用してきたのですが、サポートや保障が一切ありません。一応EC-CUBEの公式掲示板はあるのですが、そちらは一般の人が問題点などをやりとりするので、答えが見つかるとは限りません。さらにこのソフトは、プログラム等の専門的な部分を自分で編集して問題を解決するケースも多いです。

無料なので仕方ないのですが、専門知識のない私にとっては、結構ハードルが高いです。実際今回の移転作業でも、途中で行き詰まってどうしようもなくなったり、なくなりそうになることが度々発生しました。

この様に、基本的に誰もアテにならない状態で、自分ひとりで移行作業を開始しました。次回は、実際の作業を書いていきます。

サーバーの移転作業記録1 サーバー終了のお知らせと移転先探し

こんにちは。古本とDVDの中古屋です。

先日、当サイトが借りているレンタルサーバーを、別の会社のレンタルサーバーに移転しました。またそれに合わせて、サイト自体も大きく作り替えました。それらの記録を、記事にしていきます。

そもそものきっかけは、6月2日に届いた一通のメールでした。差出人は当時借りていたレンタルサーバーの会社からで、件名は「契約終了のお知らせ」でした。一瞬、自分が何かやらかして強制解約になったのかと思いました。あわてて本文を見ると、電気代などの高騰によりコストが増大し、これ以上やっていけないので9月30日でサービスを終了する、という内容でした。事業自体をやめてしまうみたいです。

この会社では、少し前に社内のサーバーを強制移転するという事をしていて、私もそれにつきあわされました。サイトのサーバー移転はやったことがないので大変でしたが、一番めんどくさいデータの移行作業は会社がしてくれたので、何とかなりました。それが終わってやれやれと思っていた矢先に、いきなりこんなメールが届いたわけです。まあ今から考えますと、この時の経験があったので、今回の移転作業も少しは楽になりました。

事業の廃止を止めることはできないので、サイトの移転先を探さなければなりません。一応期限は9月30日ですが、それまでズルズルと引き延ばしても、移転しなければならないことには変わりはないので、メールが届いた翌日から早速探し始めました。

今まで借りていたレンタルサーバーですが、36ヶ月分前払いで、月あたり400円弱と、格安です。ただ安い分品質はいまいちで、サイトに繋がらなかったり、繋がりにくかったりすることが多々ありました。これでは私だけでなく、折角来ていただいたお客様にも迷惑なので、ある程度品質も考慮しながら探していきます。

アダルトがOKで、ネット上の評判と価格をチェックしていって、最終的に一つの会社に絞り込みました。ネット上の評判はまあまあ良く、価格は36ヶ月前払いで月あたり770円ですが、今はキャンペーン中で3割引なので、月あたり539円になります。これまでよりは高くなりますが、これぐらいなら全然問題ありません。次回の更新時には、770円になるのでしょう。

その会社では、10日間のお試し期間のサービスがあります。お試し期間中に実際に移転作業を行い、動作を確認して、問題なければお金を払って正式に契約すれば良い、というシステムです。うまくいくのを確認してからお金を払うというのは、とてもありがたいです。6月6日に、このサービスに申し込みました。

アカウントを作成して、パスワードなどを設定すると、早速使えるようになりました。サーバー管理画面のインターフェイスはこれまでと違いますが、一応長年サイトを運営してきたので、基本的な操作方法はわかります。容量は300GBですが、今までこの容量の十分の一も使ってこなかったので、全然問題ないでしょう。ここからいよいよ移転作業の開始になります。

まずは、ドメイン設定で、今まで使用していたのと同じドメイン名を設定します。これは、新サーバーでもサイトのurlアドレスが変更しないようにするためです。続いて、新サーバーのサービスの一つである、無料独自SSLをドメイン全体に設定します。SSLは、古いサーバーでも使用していました。

続いて、PHPの設定です。今までは、PHP7.2という古いバージョンを使っていました。今現在はPHP8.2が最新版なのですが、EC-CUBE3の場合、PHP7.3以上にすると、サイトが正常に作動しなくなります。その為、古いバージョンを適用します。

準備ができて、いよいよデータの移行作業に入ります。

続きます。